フリーランスに必要なスキルアップ

IT業界には、会社勤めを経験した後に、フリーランスの道へ進む人も大勢いる。フリーランスは会社の就業規則に縛られることなく、自由に働けるのが魅力だが、活躍し続けるためには、スキルアップで自分を磨いていかなくてはいけない。スキルアップを図るうえで、基本ともいえる作業が目的の明確化だ。ただ漠然としたイメージで闇雲にスキルを身につけても、それが自分の仕事で使用する機会のない知識や技術では、時間と労力の無駄遣いとなる。現在の仕事に関わるスキルを選定し、その中から自分に役立つものを身につけるのが基本だ。

スキルアップは、大きく書籍とセミナーの2種類の方法に分けられる。需要の増加に伴って、IT関連の資格などにまつわる書籍が数多く販売されているので、これらを読んで学ぶのも有効な手段の1つだ。書籍の活用は、空き時間を使って自分のペースで学習できるのが魅力だが、疑問などは自分で解決する必要がある。記載されている内容を理解できるだけの基礎知識がなければ、知識を吸収できないまま、ただ読むだけで終わってしまうこともあるので注意しなければならない。

一方、セミナーの受講や勉強会への参加は、その場で疑問を解消して周囲の人と知識を共有できるというメリットがある。その反面、学習塾のようにカリキュラムに沿って授業が進められるため、レベルに合わないところを選んでしまい、ついていけなくなるケースも少なくない。セミナーの受講でスキルアップを図る場合には、現時点での自分のレベルに適しているかを確かめることが大切だ。